菅原明良騎手
JRAの重賞を11勝、内G1では宝塚記念を1勝している。毎年のように重賞をいくつも勝てるようになった。近3年の重賞成績は勝率8%、複勝率22%。特にG1の複勝率が約25%とすごい(同じく三流に入れている岩田望騎手は1%台)。菅原騎手の初G1制覇は重馬場の宝塚記念だった。この春に三流騎手に格上げした直後のG1制覇となった。意外と遅かったように思う。五流団野騎手(マイラーズカップのソウルラッシュの騎乗は見事!そろそろ四流)や五流荻野騎手、五流未満松若騎手や五流未満丸田騎手などは短距離G1でドサクサに紛れてG1を初制覇したが、菅原騎手は、乗り方が難しい中・長距離のG1で初制覇だ。誰が乗ってもドサクサに紛れて勝てる可能性のあるようなレースではないし、意味合いがまったく違う。また、菅原騎手は菅原騎手を三流に上げようと思ったのはG1・NHKマイルで最低人気のカワキタレブリーであわや勝利の3着も大きいが、カラテという馬でいつも同じような騎乗で、3回も重賞を勝ったからだ。なぜかどのレースも人気がなかったが、完全に手の内に入れていた。一頭の馬を手の内に入れ、何回も同じような騎乗で結果を出すことができる騎手は、確実に上手い部類に入る。そして長距離のG2・日経新春杯を完璧なタイミングで差し切った。菅原騎手だから勝てた!と騎手のウデを思わせるレースだった。若手でいうと、何度も重賞を勝っているが私が五流に認定したままの西村騎手などは、ほぼ「逃げか、逃げ損ねたけどラッキー!」みたいな騎乗でしか重賞を勝たない。また、私が二流に抜擢し期待している若手坂井瑠星騎手は、実は2400m以上の長距離重賞を「逃げ損ねたけどラッキー!」みたいなG2京都大賞典の1勝しか勝っていない。菅原騎手は、前述の宝塚記念を「さすが菅原騎手!」という感じで勝った。少なくとも私には、ブローザホーンが重の鬼というよりは、3~4コーナーでは横山武騎手のソールオリエンスの動きを封じ、思い切って大外へ出した、菅原騎手のウデと鬼脚で勝ったように見えた。良馬場でも重馬場でも上がり最速を繰り出せる菅原騎手は、二流騎手への格上げも考えている。もしかすると、不調の横山武史騎手のポジションを奪ってしまうかもしれない。今後も期待できる、もしかしたら一流になるかもしれない騎手だ。