吉田豊騎手
JRAの重賞を36勝、うちG1を9勝している。しかしそんな成績はどうでもいい。この騎手には世界を制した必殺技がある。逃げ切り勝ちだ。なぜか「二段ロケットのような逃げ」を炸裂させることができる。世界のサウジカップを制した逃げ切りマシンだ。パンサラッサの快進撃はこの吉田豊騎手の逃げから始まった。逃げるときは二流騎手だ。昔から思い切った逃げ戦法を武器にしていた。後藤浩輝騎手との逃げ争いは、オールドファンの方は覚えていらっしゃる方も多いだろう。特にゴーステディvsローエングリンの天皇賞秋は、熾烈で過酷で、馬券がクズ化したことはともかく見ごたえがあった。あのような逃げ争いを繰り返したおかげで逃げの実力が上がり、結果世界を制すことになったといってもいい。また、世界に誇る矢作名調教師からも、逃げの上手さを評価されている。でなければ使われない。というわけで買い時は、下手な騎手で逃げたり先行したりしても結果が出なかった馬が、吉田豊騎手に乗り替わったときだけだ。【つみたてWIN5】では、逃げてくれそうなときのみかろうじて選択の余地がある。だが最近はあまり逃げてくれないし、もちろん差し馬や追い込み馬で買える騎手ではない。用なしに近い。